2010年に総合人間学部のメンバー数名で結成され、当初は食べ歩きを中心に活動していたカレー部。『京大カレー部 スパイス活動』の著者である4代目部長以降、出店など活動の範囲を広げてきました。食べ歩きだけでなく、部内でカレーを作るようになり、レシピ本『京大カレー部 秘伝のスパイスカレーレシピ』を出版するまでに成長。

 

 コロナ禍は、飲食系サークルにとっても大きな打撃であり、出店ができなくなるなど活動の幅に限りがありました。その中でも2022年春には、NHK「100カメ」、フジテレビ系「ウワサのお客さま」とTV番組に立て続けに出演し、皆さまにご注目をいただきました。少しずつコロナ禍も収束を迎える中、部内での活動も盛んに、また出店活動も再開され、カレー部にとっての「第2章」というべき新章開幕を迎えます。2022年の北部祭典(京大で行われる理学部/農学部系のお祭り・NFと同日開催)では、4日間で約3,000食を提供。NFでの出店には落選し叶わなかったものの、個性あふれる屋台の並ぶ北部祭典で出店が大成功に終わったことは、部の完全復活を象徴する出来事でした。

 

 2023年は、新歓イベントに延べ400名を動員し、過去最大級の70名での幕開けとなりました。部員の中でインドに旅する者も増え、現地の味を追究し各自が腕を磨くと同時に、多数の出店や年間6本のTV番組出演、雑誌/新聞掲載といった盛り上がりを見せました。春には地元スーパーとのコラボ商品発売、夏休みには全国5地域踏破と、より多くの方にカレー部の活動をお届けすることができたほか、年度いちばんの大舞台である学園祭では、やはり前年の完全復活を越える学園祭出店にしたいという思いから、NF(メインの学園祭)と北部祭典での2会場同時出店、4日間×2会場=8種日替わりメニューの提供を達成。日替わりスパイスカレーを提供したNFでは4日間で5,000食以上を販売でき、成長し続けるカレー部として歴史的な出店となりました。

 

 部創立15年目となる2024年も、多くの新入生を迎え入れ、また新たなご縁に恵まれて多数の企画が進行しています。特に、日本ピザハットさまにお声がけをいただき、6月には全国のピザハット各店にて「京大カレー部共同開発 スパイスカレーシリーズ」が販売され、カレー部として初めての全国展開を達成したことは、部員一同大変うれしく思う出来事でした。

 

 京大カレー部は、学生サークルという性質上、構成員がたえず変化し、毎年カラーは変わってゆきます。その中で、これからも「カレー文化の最先端を目指す」ことを理想とし、大学生のサークル活動だからこその自由な発想で、「食べることが好き」ということだけは共通している個性豊かな部員で活動したいと願っています。